◆大人として、当たり前のことをちゃんとしたい

劇団ひとり
――ひとりさんが想像していた40代後半とはかなりのギャップがあったと。

ひとり:歯も磨かないで寝ちゃうとか絶対しないと思ってたんですけど、やっちゃいます。今日はいいやと思って。酔っぱらってる時とか。子どもには言うくせに、自分は歯磨かないで風呂入んないで寝たりするから、ああいうところが情けないし、下手したらこんなん俺、70歳になってもやってんのかなと思ったりする。

ちょっと今日は眠いから明日風呂入ろうとか言って、そこにちょっとガッカリします、自分に。やっぱり大人になったら、自分をちゃんと律すること、歯磨きはちゃんとしたいです。嫌ですね、自分が最後、死ぬ直前に歯磨かないで死ぬの。ちょっと歯磨くのめんどくさいからって言ってるうちに死ぬのなんか嫌だから(笑)。

――ちゃんと生活するようになりたいと(笑)。

ひとり:当たり前のことをちゃんとしたいですね。歯磨きを1日3回して、ちゃんと夜寝る前にお風呂入るっていう。40代後半ですけども、それを目標に生きていこうと思います(笑)。

<取材・文/トキタタカシ 撮影/塚本桃>

【トキタタカシ】

映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。