◆30年もやっていたらもっと上手くなると思っていた

劇場版「マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿」
――先ほども言いましたが、お笑い芸人としてとも、そのほかの面でも芸能界で成功されていると思いますが、ご本人としてはなりたい自分になれたとでも言いますか、思い描いてた自分の現在地でしょうか?

ひとり:さっきの話になるけど、30年やったらもっと上手くなると思ってました。もっとあたふたしないものかと思った。現場で30年もやってりゃ。だって30年ですからね。もうちょっと上手くできんのかなと思ったけれど、いや、できないですね。あと、なんだろうな、ダラダラとかしないと思っていました。

大人になったら、すごいダラダラするんですよ。やんなきゃいけないことあるのにね。スマホ見たりとか、くだらないどうでもいい芸能ニュースとかずっと見たりとかして、なんかよくわかんないコメント欄までちゃんとつぶさに読んだりして。こんなことで時間を消費するような大人になっている予定じゃなかったんですけどね。あと、夜寝る前とか暴飲暴食するつもりもなかったし、寝る前にポリンキー要らないだろうって(笑)。

――それはかなり意外です(笑)。

ひとり:ちょっと3分の1だけ食べようと思っていたのが、全部食べちゃったりとかね。ああいうところが、なんかちょっと情けないですよね。もうちょっと自制できる大人になっていると思ってたし。今日も朝起きたら「紗々」っていうチョコレート、一箱食べちゃいましたから。

本当は2枚くらいの予定だったのに、ついつい一箱丸々食べちゃったんです。子どもには「2枚だけだよ」とか言いながら、自分は一箱食べているんです。ああいう時にダメな大人になったなと思うんです。もうちょっと、お坊さんぐらい自分を律することができるようになってるつもりだったんです。47歳にもなれば。でも、あんま変わんないですね。そこら辺のだらしなさ。