◆藤原紀香パワー、おそるべし
ヒットメーカー鈴木おさむはさすが、タイミングのみはらかいかたをよくわかっていらっしゃる。悪嫁を演じる篠田麻里子と、浮気相手役の小池徹平のあられもない行為と、それに苦しむ伊藤淳史、村西とおるふうのしゃべりかたをする水野美紀などの怪演、熱演がすごいとはいえ、そろそろ、パターン化しすぎてだれてしまうところであったが、ぐいっと引き止められた。藤原紀香パワー、おそるべし。
映画『翔んで埼玉2〜琵琶湖より愛をこめて〜』の強烈な神戸市長役が好評だった藤原の登場で、色気とユーモアがさらに濃厚になった。正直いえば」、篠田も小池は色っぽいかというと、エロバカのほうが際立っているのだが、紀香はむせ返るような色香があって、佇(たたず)んでいるだけでコンプライアンス的に問題なのではという気にさせられる(褒めています)。