◆漢気あふれる魅力的なキャラクターたち

魅力的な人物は、信と政だけではありません。本作には数えきれないほどのキャラクターが登場し、ファンからそれぞれに愛されています。なかでも絶対的な人気を誇るのは、今回の劇場版第4弾でも圧倒的存在感を放っていた王騎(大沢たかお)。

『キングダム 大将軍の帰還』
画像:映画『キングダム 大将軍の帰還』公式サイトより
信にも政にも大きな影響を与える伝説の大将軍ですが、個性的すぎる見た目と「ムフフフ」「ココココ」という独特な笑い方、そして一見ふざけているかのような言動に、登場したときは度肝を抜かれました。王騎は大将軍としての戦術の巧みさ・戦力の強さだけでなく、周囲の人たちを惹きつける人間としての強さとチャーミングさを持ち合わせています。

他にも、政・信と出逢い軍師を目指す河了貂(橋本環奈)、剣術を極める暗殺一族の末裔・羌瘣(清野菜名)や飛信隊の仲間たち。軍略家として名高い秦軍総司令の昌平君(玉木宏)や、王騎軍の副官である騰(要潤)、政と同盟を結ぶ山界の王・楊端和(長澤まさみ)などなど――挙げれば本当にキリがありません。

どのキャラクターもそれぞれに“漢気”を持ち合わせています。それは、ただ強いだけではありません。キャラが抱える想いや紡いできた時間を感じさせるエピソードが巧妙に作品内で描かれているのです。その人物の背景を知り、想いに触れるからこそ、一本筋の通ったキャラの“漢気”は、女性をも魅了してしまうのです。