◆腸内環境はどのように悪化するのか
人が食事をした時、食べたものがどのように体の中に取り込まれていくのか、その流れを簡単に言うと「口→食道→胃→小腸→大腸」このようになっています。消化活動が積極的に行われるのは、主に胃と小腸です。
そして、腸内細菌がもっとも多く住み着いているのは大腸。つまり、胃と小腸における消化力が弱くなっていると、大腸の腸内細菌に影響が出てくるのです……!(※2)
ここで一度、食事をしている場面を想定してみましょう。例えば豚肉の生姜焼き定食を食べたとします。消化をしっかりとできれば、胃と小腸でお肉などの食べ物(栄養素)を分解できますよね。
でも、もし消化力が弱っていると、食べ物の分解が完全にできなくなってしまいます。その結果、消化できなかった栄養素が腸内細菌に影響を与えて、いわゆる悪玉菌が増えてしまうのです。