◆ポイント①鰻蒲焼きのそっくり感
試食会では、うな重とちらし寿司の2メニューをいただきました。
まず今年の謎うなぎを見て驚いたのは、本物の鰻蒲焼きを基準にした場合の再現度の高さです。写真で見るとこれがプラントベースの模造品だと見抜けるでしょうか……。私は予想以上のホンモノ感に見事に騙されてしまいました。これは、びっくり一言に尽きる体験です。
そして実際に食べてみて感動したのが、ビジュアル以上に食べ心地でした。具体的には、鰻ならではの食感、風味、脂感の再現度。ふわっとしながらも程よく繊維感のある白身と、パリッと食べ心地のある皮を感じながら、口の中に入れた時のじゅわっと脂が染み出てくるような……。
この食べ心地は、本物の鰻の蒲焼をかたどった金型を作り、白身層、中間層、皮層の3層の生地を詰めて作られることで生まれる独自の製造法によるもの。中でも脂身を表現した中間層は、一朝一夕でできるようなレベルではないと思いました。
最近食べてきた数々のプラントベースフードの中でも、脂身のおいしさにこんなにも感動した商品はこれまでないと断言できます。
また裏側の皮目部分をチェックしていくと、ビジュアル的には様々な感想が出てきそう。表面のそっくり感と比較していくと、再現するのが難しい部分なのかもしれません。