一方そのころ、ボンヤリしつつもケジメ意識だけはある夏くん、改めて今カノ・弥生さんに、水季の妊娠を知った上で、水季の意思を尊重して堕胎の決断をしたことを告白。弥生さんがそれでも会っていいと言ってくれたので、海ちゃんに会いに行くことにしました。

 学校から帰ってきた海ちゃんは、夏くんの姿を見ると一直線にダイビングハグ。「学校でいろんなことがあったの、聞いて!」と“夏くんのパパ”を強制スタートさせるのでした。

 ところで、弥生さんは弥生さんで、夏くんに言ってない過去がありました。元カレとの間に子どもができたことがあり、中絶をしたことがあったのでした。水季は産んでいたけれど、こっちは実際に堕ろしてた。そのことについては心の整理もついていましたが、夏くんが海ちゃんのことを「生きててくれてホッとした。自分が殺したと思ってた」なんて言うものだから、ひとり隠れて涙するしかありません。

 水子に手を合わせに行く弥生さん。その帰路、努めて明るい声で夏くんに「夏くんがパパになるなら、私がママをやる」と告げるのでした。

 いやー厳しい。そんなお話。