◆突然終了した不登校

tedukuri
この絵本の元となった手作りの絵本
2年生になると、エイデンくんの食が細くなり体重も減っていき、吃音のように言葉を繰り返す様子も見られるようになり、両親ともに危機感を募らせたといいます。

「とうとう、昼間は外に出たくないとまで言うようになってて……。高校生くらいであれば、不登校の場合の居場所の選択肢もあるのですが、まだ小学2年生です」

小学校2年生の秋、思い切って1クラス20名前後で、国際教育に力を入れている私立小学校へ転入することに。インターナショナルスクールではないものの、2人の担任のうち一人は外国人。一般的な公立小学校とは違う雰囲気の学校です。すると、何事もなかったかのように普通に通うようになったのです。

「入学金を払っても、行くかどうかは分かりません。正直、賭けでした。新しい環境でゼロから始めるというのが、息子にとってもよかったのかもしれません」