◆『学校は行かなあかんもの』
そこから、登校を渋るようになったエイデンくん。
毎日学校から電話がかかってきて「少しでも連れて来てください。行かないのは癖になってしまうから、1時間でもいいので」と言われ、一緒に登下校する日々が始まりました。
「夫はアメリカ人なので『ホームスクールでもいいんじゃない』なんて言ってました。でも、やっぱり日本育ちの私は、『学校は行かなあかんもの』って思っていたんです」
学校にはエイデンくんのための別室が用意され、レゴなどで遊べるようにしてくれていたといいます。学校としては、レゴで遊んで落ち着いて、徐々に学校へ気持ちを向けてくれたら……との思いがあってのこと。
しかし、当の本人はというと、1時間も遊ぶと「もう帰りたい」と言うエイデンくん。
「毎朝別室に入ろうとするだけでも泣くんです。一体何をしているんだろう?って思いました。夫は行かなくていいって言ってても、学校からの連絡は全て私に来ますから。やりとりがしんどくて。『お願いだから学校に行ってくれ!』って思ってしまうこともありました」