「書いて満足」現象は人生のムダ
スケジュール帳もまた、「書いて満足」の習慣です。
紙にしろ、グーグルカレンダーのようなツールにしろ、そこに予定を細かく書き込むことは、それだけで「仕事してる感」が出るものです。
これもまた「書いて満足」の類いのものです。
本当に重要な予定は、実際には忘れてしまうことは少ないもの。スケジュール帳に書かれている予定は、実は、ほとんどが重要ではないものでしょう。
ならば、予定を書き込むという習慣自体、ムダなことかもしれません。
私は基本的にメモ帳を持ち歩きませんし、今はスケジュール帳も使っていません。
日付の確認といえば、スマートフォンに入っているグーグルカレンダーと、自宅のデスクに置いてあるごく一般的な卓上カレンダーくらいなものです。
さらにいえば、そこに細かい予定を書き込むこともしていません。予定を書き込んでいる時間自体、無駄に感じてしまうのです。
とはいえ、実は学生時代の私は「メモ魔」といっていいくらい、何でもかんでもメモを取ったり、授業のノート取りなども一生懸命やっていたりしたタイプでした。
しかし、あるとき、復習のため自分の書いたノートを見てみると、何のことについて書いてあるのかが、よくわからない……。
結局、ノートを取ることに必死になっていて、講師の話には集中していなかったようなのです。
「これだったら、最初から話を聞くことに集中していればよかった」
「いちいち紙に書かなくてもその場で理解し覚えておく脳を鍛えたほうがいい」
そう思いました。
これまでメモを取る習慣、スケジュール帳に予定を書き込む習慣が染みついている人は、急にそれをやめるのはちょっと怖いかもしれません。
しかしここは勇気を出して、メモやスケジュール帳を捨ててしまいましょう。
「ムダなことを記入して満足している暇はない」と考えるべきでしょう。
アクションプラン
メモ帳は捨てる。その場で理解して覚える
米山彩香(よねやま・あやか)
株式会社NEXT LEVEL SOLUTION代表取締役。1987年生まれ。東京理科大学大学院イノベーション研究科知的財産戦略専攻修士課程修了。会社員時代に昼休みの30分から始めた副業で初月から会社員の収入を超え、起業を決意。現在は「ゆるく・楽しく・気ままに」をテーマにしたブログやコミュニティを運営し、会社収入に頼らずストレスフリーに生きる人を多数輩出。「お金と時間の悩みがなくなる時短術」を広める活動も行う。
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