◆子育てとの両立「自分もハッピーでいなければ」
――アナウンサーから異動して5年目。出世欲はありますか?
秋元:出世欲はあんまりないですね(笑)。とはいえ、企業における女性管理職の割合もまだまだ低いですから、女性が今よりも働きやすくなるように、自分なりに役割を考えたいと思っています。
――10歳の娘さんがいらっしゃるそうですが、子育てとの両立はいかがでしょう?
秋元:大変です(笑)。私の世代はまだ「お母さんが家にいるのが当たり前」のイメージが強く、母親として「こうあるべき」とする価値観にとらわれていたんです。「毎日、掃除機をかける」とか「毎日、手づくりのご飯を作る」とか、自分の中にある理想の母親像に苦しめられていた時期もありましたが、年齢を重ねるうちに変わりました。
昔は、子どもを見ている時間に「仕事に100%の力を出せていないのではないか」とか、逆に、仕事が忙しいと「子どもとちゃんと向き合えていないのではないか」とか、両方の場面で罪悪感をおぼえる時期もあったんです。でも今はほどよく、「“理想の母親”でなくとも子どもを幸せにできるし、自分もハッピーでいなければ子どもにとってもよくない」という意識が強いです。
今回の「わたしのための、BIDISH。」のメニュー開発でも、自分の体のためにいいもの食べたなと思えて、かつ高級感が味わえるものを作りたいとの思いから、トリュフを使うことを思いつきました。
短い時間レンジで温めるという作業一つで、あたたかくて充実した食事ができ、さらに香りでも楽しめる。そんな要素をぎゅっと一つのメニューに詰め込みました。食材の大きさやちょっとした食感にもこだわっています。忙しいすべての方に食べてもらいたいです。
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