◆アナウンサー時代は「瞬発的」な集中力が求められた

「わたしのための、BIDISH。」記者発表会に登壇した秋元さん
「わたしのための、BIDISH。」記者発表会に登壇した秋元さん
――視聴者側からすると、アナウンサーとバックオフィスでは何が違うのかが気になります。

秋元:アナウンサー時代は生放送の報道番組が中心だったので、瞬発的に集中することが多かったんです。まるでシャトルランをしているような、一気にアドレナリンが湧き出る職場だったのだと現在の部署に異動してから気が付きました。

今は、日中で瞬発的に集中するのではなく、じっくり考えながら仕事しています。1~2秒の判断に追われるのではなく、長時間考えて「いい結論を出そう」と思っています。

――報道の前線にいましたし、アナウンサー時代の緊張はかなりのものだったのではないかと思います。

秋元:例えば、災害時の緊急対応などがありました。今はデジタル化が進んでいてアナウンサーの手元にタブレットで情報が届くようですが、東日本大震災のときはまだまだ紙ベースでしたので、情報がなかなか届かない。、限られた情報をもとにカメラ前で伝えなければいけない状況もありました。