◆③親子の楽しい会話が生まれる食べ物を選ぶ
→子どもからの積極的な発言を引き出す
親子関係が子どもの成績に与える影響性については、さまざまなところで研究が進んでいます。
例えば、ある研究(※)では、「学校での出来事や友達のこと」にとどまらず「勉強や成績のこと」「将来や進路」「地域や社会の出来事やニュース」について、親側に限らず子どの側からも積極的に話すコミュニケーションがとれていることが、高学力層の子どもの家庭の文化的特徴の一つであるとされています。
でもこれ、子どもがどんなに大きくなったとしても、いきなりやれと言われたら難しくないですか? 少なくとも我が家では不自然だと感じ、楽しい食テーマで実践しています。例えば、好きな飴について。子どもからどんどん発言してくれるはずです。
また、ちょっとしたコミュニケーションのきっかけになるようなことも面白いと思います。ある日「ママのカバンにオススメのおやつを入れておいてくれる?」とお願いしたところ、ブラックサンダーが入るように。理由を聞くと、嬉しそうに話をしてくれます。
※「保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究」(2017年・お茶の水女子大学)
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12