「今年の花粉の飛散量は例年の2倍」といわれており、花粉症で辛い思いをしている人も多いでしょう。仕方ないとはいえ「薬代がもったいない」と思ってしまう人もいるのでは。

実はこの薬代、「セルフメディケーション税制」を利用することで、お得になることをご存知でしょうか。今回はこの、「セルフメディケーション税制」について詳しく紹介します。

どんな税制なの?

セルフメディケーション税制を一言でいうと「特定の医薬品を購入すると税金が戻ってくる」制度です。この制度自体は、今のところ2026年12月までの特例となっています。

なぜはじまった?

日本は原則国民全員が公的医療保険に加入するため、病気やけがをしたら医療機関にかかるのが一般的です。しかし、医療機関での治療が増えることで「国の保険の負担額」増える点が問題視されていました。

そこで、医療費を減らすため、自分自身の健康に責任を持ち、軽度な体の不調は自分で手当すること、すなわちセルフメディケーションが奨励されるようになったのです。

不調を解決するために病院を受診したとしても、1年間の医療費が10万円に満たない場合、医療費控除は対象になりません。そんな人も、セルフメディケーション税制なら税控除を受けられる可能性があります。

薬を買うだけではダメ

セルフメディケーション税制においては、つぎの3つの条件をすべて満たしたうえで、確定申告を行うことで、税金の還付が受けられます。