(本記事は、ミアン・サミ氏の著書『毎月5000円で自動的にお金が増える方法』かんき出版、2018年7月23日刊の中から一部を抜粋・編集しています)
【『毎月5000円で自動的にお金が増える方法』シリーズ】
(1)お金持ちになれない「プアマインド」の中身とは?
(2)紙幣は本当は「お金」ではない
(3)年収が高くても奴隷生活を送る「プアマインド」の原因から抜け出す考え方
※以下、書籍より抜粋
「あなたのお金の流れ」を知る
プアマインドな「お金の流れ」
「お金の流れ」は、大きく3つのパターンしかありません。
1つずつ見ていきましょう。
最初に、日本の一般的なサラリーマンの「お金の流れ」を整理してみましょう。
年収450万円、月収30万円でボーナスが夏冬計90万円のサラリーマンという設定で考えてみます。
まず、会社から月給30万円が通帳に振り込まれる前に、源泉徴収によって税金と社会保険料が合わせて6万円くらい引かれます。手取りは 24万円になります。
次に、住居費(家賃か住宅ローン)が引かれます。
そして、その月の生活費、たとえば食費や交通費が引かれ、電気代・水道代・ガス代などのいわゆる水道光熱費が引かれます。
さらに、いわゆる負債の返済もあります。カードローン、自動車ローンなどが引かれてしまう。
もう、マイナスだらけ。ダブルパンチ、トリプルパンチです。
残った金額を貯金しようにも、2万~3万円がやっと。旅行などに出ようものなら、マイナスは必至ではないでしょうか。
「そうそう、そうなんだよ」と頷いている方。
残念ながら、これが、3つのお金の流れのパターンの1つ目、「プアマインドな人のお金の流れ」です。
「お金の流れ」のパターンの2つ目は、「自分はリッチだと思い込んでいるプアな人のお金の流れ」です。
1つ目のパターンの「お金の流れ」を見て、「私は給料が高いから違うね」と思った方は、もしかしたらこの2番目の「お金の流れ」のパターンの該当者かもしれません。
「自分はリッチだと思い込んでいるプアな人のお金の流れ」って、少しイジワルなネーミングですが、私がかつてこのようなお金の流れでした。
職業で言えば、金融マンの他では、医者や弁護士などの一般的に収入の高い人たちに、この「お金の流れ」になってしまっている人が多いように思います。
このお金の流れの人は、何しろ自分をリッチだと思っているくらいですから、収入の金額は多いです。
仮に、年間5000万円の収入があるとします。
すると、税金と社会保険料で2500万円以上は取られて手取りは2000万円ちょっとというイメージ。
手取りが2000万円あれば、一般的にはお金のゆとりがかなりあります。生活レベルも自然に上がります。
「もっといい家! もっといい車!」となって、本人が資産だと思い込んでいる負債をどんどん増やしてしまう。
毎日、美味しいモノを食べたり、海外旅行へ行ったり、生活水準もどんどん上げてしまう。
そして、お金は残らない……。
実は私も、証券会社を辞めて独立した直後に、同様の経験があるからよくわかるのですが、1度上げてしまった生活レベルを下げるのって、本当に大変なんです。
慣れ親しんだ生活レベルを落とすことができずに、破産状態寸前になった経験もあります。そして、また奴隷のように働き続けるしかありませんでした。
収入は多くても、これ、奴隷ですよね。
これが、2つ目の「自分はリッチだと思い込んでいるプアな人のお金の流れ」です。
リッチマインドな「お金の流れ」
3つの「お金の流れ」のうち、先の2つは「プアマインド」なお金の流れでした。
私があなたに提案したいのは、これから説明する3つ目の「リッチマインドな人のお金の流れ」です。
まず、最初に収入と支出があります。
「リッチマインドな人のお金の流れ」では、この収入のうちの一部を「資産」へ回します。
「資産」とは、「あなたのポケットにお金を入れるもの」です。
この収入のうち一部を資産に回すのは、自動的に天引きされるようにするのがコツです。
資産にお金を回すと、文字通り、お金がお金を生んでくれるようになります。
今度はその儲かったお金を、「税金がかからない投資」へ優先的に回すのです。
その投資によって得られたお金は、あなたの収入になりますよね。
その収入によって、新たな資産を増やし、その利益を投資に回す……。
これが、3つ目の「リッチマインドな人のお金の流れ」です。この投資によって得られる収入が月に40万円になったら、会社を辞めることも可能です。
つまり、奴隷からの解放!
「リッチマインドな人のお金の流れ」とは、人を奴隷から解放するためのお金の流れなのです。
さあ、あなたのお金の流れは3つのうちどれでしょうか?
ミアン・サミ(みあん・さみ)
1980年生まれ。デューク大学在学中より株、FXなどに投資し資産運用を始める。大学卒業後、日興シティグループ証券(現シティグループ証券)入社。その後、イギリス系のヘッジファンドに移籍。2009年、太陽光パネルメーカーを興すが大失敗。翌年、再起のためドイツ証券入社。その傍ら個人投資に力を入れ、目標資産10億円に到達。2016年に退職後は畑違いの飲食フランチャイズ事業に挑戦し、経営者として成功。
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