(本記事は、萩原博子氏の著書『投資バカ 50歳を過ぎたら取ってはいけないお金のリスク』宝島社、2018年8月24日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

【 『「50歳を過ぎたら取ってはいけないお金のリスク」のつくり方』シリーズ】
(1)初心者が投資をする前に心がける「5つの鉄則」とは?
(2)実はスゴイ「公的な保険」がこれだけ優れている4つの理由
(3)保険に入る前にチェックしておく「3つの大事なこと」
 
※以下、書籍より抜粋

民間保険が必要と思っている人へ

民間保険に入りたいという人は、入る前にこの3つをチェックしてみてください。

  • 今ある公的保障を再確認し、足りない分だけ加入する
  • ライフスタイルを確認して、必要な時期だけ掛け捨てで加入する
  • 自分が必要な保障額で、保険会社各社から見積もりを取る 【今ある公的保障を再確認し、足りない分だけ加入する】
    日本では、公的保障でかなりの費用がカバーされます。

    そうだとすれば、足りなくなりそうな分だけ、民間の保険で補う。過剰に入っても、保険料の無駄になります。

    元気で長生きしたら、頼りになるのは生命保険ではなく現金です。

【ライフスタイルを確認して、必要な時期だけ掛け捨てで加入する】
「イザというときのために今から保険に入っておいたほうがいいですよ」などといわれ、独身なのに高額な死亡保障を付けている人がいます。

保険は、必要な人かつ必要額に合わせて入るものです。

独身なら死亡保障は必要ないけれど、子どもが生まれたら、子どもの将来の教育費のために子ども一人1000万円くらいは大黒柱のお父さんの保険で死亡保障を確保しておいたほうがいいケースもあります。

しかし、子どもが社会人になったら、保険は必要なくなるでしょう。

このように、保険はライフスタイルに合わせて見直していくべきです。

そうだとすれば、いつでも解約できるように、掛け捨ての保険にしておきましょう。

【自分が必要な保障額で、保険会社各社から見積もりを取る】
誰かに相談するのではなく、自分のライフスタイルから、入る時期や金額を決めましょう。

例えば「子どもが一人いて小さいので、大学を出るまでは私に一人1000万円の死亡保障を付け、医療保障はお守り代わりに入院したら一日5000円出るものにしてください」と。

保険のオーダーというのは、シンプルにこれだけでいいのです。

こういって、ハイコレですと見積書を作れないような保険会社とは、付き合うのはやめましょう。

日本には、現在約40社の保険会社があるので、なるべく多くの会社から見積もりを取り、加入するなら保険料が一番安いところへ。

そう決めておけば、営業マンに惑わされることもなくなるでしょう。

(画像=Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます)

荻原博子(おぎわら・ひろこ)
経済ジャーナリスト。大学卒業後、経済事務所勤務を経てフリーの経済ジャーナリストとして独立。経済の仕組みを生活に根ざした視点から、わかりやすく解説する第一人者としてテレビ、ラジオ、新聞、雑誌など各種メディアで活躍中。近著に『投資なんか、おやめなさい』(新潮新書)、『老前破産 年金支給70歳時代のお金サバイバル』(朝日新書)、『荻原博子のグレート老後 人生100年時代の節約術』(毎日新聞出版)など。

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