で、別れ際に太陽くんが言うのです。
「お天気雨の日に赤い傘に2人で入ったら、運命の赤い糸で結ばれるんだよ」
怖。
あのね、「偶然何かが起こったとき2人でいたら、その2人は運命かもね」という話ならわかるんですが、この状況、太陽くんが作ってるわけです。「赤い傘に入れよ」と言っておいて「入ったんだから、これ運命な」と言い出してる。
ほかにも、川の飛び石で遊んでいるときに太陽くんが雨ちゃんを抱きしめたシーンとか、線香花火が先に落ちたらなんでも言うことを聞くという約束とか、太陽くんがあらかじめ都合よく決めたルールを、あんまり頭が切れない雨ちゃんになんとなく飲み込ませて、罠にかける形で雨ちゃんの心に侵入していくような段取りがいくつも見られました。
作為的に偶然を装って、ウソの奇跡を演出してる。さらに、いきなり服を着たまま川に飛び込んだり、全校放送で雨ちゃんひとりに向けて愛を叫んだり、いかにも衝動的な人間ですよ、計算なんてひとつもしてないですよ、というアピールも忘れない。
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