メルカリの関連銘柄は?
メルカリの上場は関連銘柄にも影響があります。
メルカリの関連銘柄の本命として挙げられるのが次の3社。
ユナイテッド <2497> ……メルカリの株主。メルカリの前身である「コウゾウ」に出資
ユナイテッドは、ネット広告とスマホアプリの開発が主力の企業です。2013年8月にメルカリの前身である「コウゾウ」と資本業務提携し、メルカリの14.5%の株式を保有。出資も行っています。
メルカリの上場で保有株の評価益が膨らむと考えられています。
ちなみに2017年7月にメルカリの上場観測報道があった際、メルカリ関連の本命株として急騰。その後も、メルカリ上場の思惑を先取りする形で関連銘柄として大きく上昇しました。
三井物産 <8031> ……2016年よりメルカリに出資
三井物産は2016年3月にメルカリに出資をしています。
メルカリのフリマアプリのノウハウを生かして、東南アジアでのCtoCサービスを普及させるのが狙い。三井物産や日本政策銀行など大手6社による第三者割当増資は総額84億円。内訳は明らかにされていませんが、三井物産の出資がもっとも多いようです。
伊藤忠商事 < 8001> ……子会社の「伊藤忠テクノロジーベンチャーズ」が2014年よりメルカリに出資
伊藤忠商事は、子会社の「伊藤忠テクノロジーベンチャーズ」がメルカリに出資していることから、関連銘柄として注目されています。2014年3月に、GMOペンチャーパートナーズ、グロービス・キャピタル・パートナーズ、グローバル・ブレインとともに、14.5億円の共同出資を行っています。
関連銘柄の株価の上昇が期待できるのは、上場観測や承認のニュースが出た後や、メルカリ上場のあたりではないでしょうか。
メルカリ上場にあたり、これら関連銘柄の株価の動向にも注目したいところです。
メルカリ株の今後の考察
このように、メルカリの上場は話題性も十分なことから、個人投資家・機関投資家ともに関心が高く、IPOは人気化しそうです。
マーケットでは、初値の目安として2016年に上場したLINE <3938> が意識されています。
LINEの公募価格3300円に対して、初値は4900円。約5割の上昇率でした。
メルカリのミッションは「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」。
上場に際して、山田進太郎会長兼CEOは「創業者からの手紙」の中で、短期での収益性ではなく、中長期での大きな成長を見据えて「人への投資」「テクノロジーへの投資」「海外への投資」をしていくと宣言しています。
日本発のネットベンチャー企業が、海外でGoogleのように成功するかどうか。今後のメルカリの動向に目が離せません。
文・岡田 禎子(CMA、CFP)/DAILY ANDS
【こちらの記事もおすすめ】
>1万円から始められる投資があるって、知っていますか?
>あなたの資産運用リスク許容度がわかる10のチェックリスト
>買い物ついでにプチ資産運用 「おつり投資」「ポイント投資」って?
>寄付だけじゃない!クラウドファンディング2つの「新しい形」
>何から始めたらいい?投資のはじめの第一歩