宗教が生活に深く根付いているインドでは、子供の名づけ方法も独特。未だ根強く残るカースト制度による制限もあり、名前にはさまざまなルールが存在します。伝統を守りながらもかっこいい・かわいい響きを持つインド人の名前を、由来と共に説明していきます。
インド人の名前はヒンディー語
インドは多言語国家で、ヒンディー語、ウルドゥー語、ベンガル語、カンナダ語など15の言語が使用されています。公用語はヒンディー語が指定されています。主にインド東部や中部で使われていますが、インド人全員がヒンディー語でを理解するわけではありません。
しかし、言語ごとの共通点も多く、また、英語が補助公用語として使われているので、同じインド人なら相手の言葉がまったく分からないということはまれでしょう。
インド人の名前には、主に公用語であるヒンディー語が使われます。しかし、民族や地域によってはベンガル語やサンスクリット語の名前もあります。
インドの名づけ方法は、神話の登場人物や神の名前や、先祖の名前をもらうのがスタンダード。と同時に、星宿を呼ばれる星占いが大きく影響していて、「星座ごとに決められた頭文字から始まる名前をつける」というルールが守られています。
例えば、天秤座の子供にはRかTで始まる名前、水瓶座の子供にはGかSかSHで始まる名前をつける、といった具合に、縁起の良い文字が決まっていてそれに従います。近年では、こうしたルールを無視して名づけられた子供もいますが、まだ数は多くありません。
インド人が宗教や伝統を大切にしていることが伺えますね。
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