自動車保険の保険証券・約款のチェックポイント
車を持っている人の約74%が自動車保険に加入しています。自動車保険の補償内容は、「相手への賠償」「自分のケガの補償」「車の補償」に分けられます。保険証券を確認する際は、以下の基本的なポイントをチェックしてみましょう。
- 対人賠償、対物賠償が無制限になっているか
- 人身傷害補償保険、搭乗者傷害保険など、自分がケガをした場合の補償があるかどうか
- 車両保険を付保しているかどうか(付保している場合は一般条件か車対車かも確認)
つけておくと安心な車両保険
車両保険は、必ずつけなければならないわけではありません。ただ、自動車事故では車の修理代が高額になることも多いため、できれば付保しておくことをおすすめします。保険料を安く抑えたい場合は、車対車の事故に限って補償を受けられるようにするなど、補償条件の設定を工夫するといいでしょう。
特約の重複はない?家族の契約もチェック!
「弁護士費用特約」「個人賠償責任特約」「人身傷害車外事故特約」は、記名被保険者の他、その配偶者、記名被保険者夫婦の同居の親族、記名被保険者夫婦の別居の未婚の子、も補償の対象になります。
親と同居、もしくは未婚で親と別居している方は、親の保険証券も確認してみましょう。特約が重複している場合、どちらかを外すことで保険料を節約することができます。
親の保険でチェックするべき4つのポイント
保険は自分のものだけではなく、親が加入している商品の内容もチェックしておくことをおすすめします。年配の方の中には、かなり昔に加入した商品を見直すことなくそのまま継続している人もいますので、以下のようなポイントを重点的に確認してみましょう。
- 医療保険は入院1日目から保障を受けられるかどうか
- 手術給付金の対象になる術式が少なすぎないか
- 保険期間は終身になっているか
死亡保障はついているか 高齢化が進んでいることを考えれば、親の医療保険は終身型の商品にしておく方が安心でしょう。また、葬儀費用を賄える程度の預貯金がある場合は、死亡保障を外して医療保険を充実させるのも選択肢のひとつです。
保険証券・約款のチェックから意外な事実が見つかるかも
保険の見直しは、自分がどんな保険に加入しているのか現状把握をすることからスタートします。損害保険・生命保険ともに、保険証券をチェックしていると意外な事実に気づかされることもあります。これまで証券なんて気にしたことがなかったという方も、この機会に証券・約款チェックをしてみてはいかがでしょうか。
文・曽我部三代(ファイナンシャル・プランナー)
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