現在加入している保険の内容について、どのくらい把握していますか?

保険の内容は保険証券や約款に記載されていますが、どのようなポイントを重点的にチェックすればいいのでしょうか。保険の種類別に、チェックするべきポイントを解説します。

医療保険の保険証券・約款のチェックポイント

(写真=PIXTA)

医療保険の保険証券を確認する際は、入院給付日額や手術給付金などの基本的な保障内容の他に、以下のポイントをチェックしてみましょう。

  • 保険期間は定期か終身か
  • 保険期間が定期になっている場合、更新はいつなのか
  • 保険料の払込期間はいつまでか
  • 先進医療特約が付いているかどうか 入院何日目から保障を受けられるのか、手術給付金支払の対象になる手術は何なのか、といった点については約款に記載されていますので、一度確認しておくと安心です。

    定期医療保険は更新限度年齢もチェック

    医療保険の中でも定期医療保険には「更新限度年齢」が設けられています。例えば、更新限度年齢が80歳となっている場合、それ以降は保障を受けることができません。また、定期医療保険は、更新の度に保険料が上がります。

    一生涯の保障を得るという意味においても、将来の保険料負担を抑えるという意味においても、保険料の上り幅がさほど大きくない40代は、終身医療保険への切り替えを検討する絶好のタイミングといえるのではないでしょうか。

    本当に終身?定期保険特約付終身保険に注意

    医療保険の保険期間を確認する際、注意しなければならないのが「定期保険特約付終身保険」です。保険証券に「終身保険」と記載されていると、全ての保障が一生涯続くように思えますよね。

    しかし、これは主契約となる終身保険に定期保険が上乗せされたもので、医療保険部分については一定年齢までしか更新することができません。この種類の保険は大手生命保険会社の主力商品として販売されていることもありますので、保険証券に記載されている保険期間と更新限度年齢をしっかり確認するようにしましょう。

    貯蓄型保険の保険証券・約款のチェックポイント

(写真=PIXTA)

「終身保険」や「個人年金保険」といった貯蓄型の保険に加入している方は、保険証券で以下のポイントをチェックしてみましょう。

  • 保険料の払込期間はいつまでか
  • いくら払い、いくら受け取れるのか
  • 解約返戻率が100%を超えるのはいつなのか 貯蓄型の保険は、早期に解約すると解約返戻率が100%を割ってしまうことがあります。特に、低解約返戻金型の保険では約定の時期まで解約返戻率が70%程度に抑えられているため、解約するにしてもその時期には十分注意する必要があります。