近年は、男性と同じように働ける環境が整っているとはいえ、男女間の賃金格差はまだ大きく、女性が受け取れる年金は男性の約3分の2しかありません。しかも日本人の平均寿命を見ると、男性より女性のほうが長生きするため、老後資金の不安を抱える女性は少なくありません。今回は、そんな不安を解消できる不動産投資をご紹介します。

そもそも不動産投資とは

不動産投資とは、アパートやマンション、戸建てを購入し、それを貸して利益を得る投資方法のことで、投資とは何らかの利益を得る目的でお金を投じることです。不動産投資の目的は、家賃収入による定期的な利益(インカムゲイン)と、不動産を売却することによって得られる売却益(キャピタルゲイン)です。

不動産投資の種類は、マンションの一室を購入する区分マンションから、マンションを一棟まるごと購入する一棟マンションまであり、その売買では数百万円から数億円といった大きなお金が動きます。

このことから不動産投資はハイリスクという印象が強いですが、株式投資やFXのような激しい値動きに左右されることがなく、現物資産であるため価値がゼロになることもありません。空室リスクや天災などのリスクはありますが、不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンの投資方法と言えるでしょう。

女性が不動産投資を始めるべき3つの理由

(写真=PIXTA)

厚生労働省が発表した令和元年の日本人の平均寿命は男性81.41才、女性87.45才と、女性の方が長生きする傾向があります。長生きすると、その分お金がかかります。この「長生きリスク」を解消するために、筆者がオススメしているのが不動産投資です。その理由を3つご紹介しましょう。

長生きリスクに備えられる

女性の平均寿命は男性より6才も長いにもかかわらず、受け取れる年金は男性の3分の2程度しかありません。不動産投資で毎月家賃収入を得られれば、公的年金の不足を補うことができます。「長生きリスクに対処するため、働けるうちは働く」といった風潮がありますが、不動産投資は労働の対価として収入を得るのではなく、いわゆる「不労所得」にあたるため、老後に働けなくなっても安定した収入を得ることができるのです。

手間がかからず、子育てをしながら収入を得られる

不動産投資は、物件の検索や現地調査、金融機関とのやりとりなど、物件を購入する前には少し手間がかかります。しかし、購入してしまえば日々の管理は管理会社に任せられるため、仕事や子育てに忙しい女性でも手間をかけずに収入を得られます。

女性目線で物件を選べる

不動産投資は、入居者がいてはじめて収益が発生します。そのため、入居者が住みたいと思う物件を見つけられるかどうかが、成否を分けます。

「暮らす」「住む」ということに関しては、女性目線が役に立ちます。例えば日当たりや買い物、収納スペース、駅からの距離など、多くの視点から入居者のニーズを満たす物件を選ぶことができるはずです。

思っていたよりも簡単!?女性が不動産投資を始めるまでの3つのステップ

(写真=PIXTA)

「不動産投資をやってみたい!」と思ったら、まずは不動産投資を始めるまでの手順を確認しましょう。

ステップ1. 投資計画を立てる

投資計画を立てることは、不動産投資を成功させるために欠かせません。ほとんどの場合、不動産投資ではローンを利用して物件を購入します。失敗しないためにも、具体的な目標と目的を持つことは不可欠です。

「不動産投資で1,000万円の老後資金を準備する」という目的、「あの物件を購入して10年後には5,000万円の収益を上げる」といった目標を設定したう上で、投資計画を立てることが大切です。

ステップ2. 投資物件の選定・購入

物件を探すために、まず不動産業者を選びます。一口に不動産業者といっても、賃貸を専門にしているところもあれば、売買を専門にしているところもあり、居住用の不動産だけを取り扱っているところもあります。不動産投資家を対象とし、物件探しのアドバイスや金融機関を紹介してくれるような業者を選びましょう。

自分と同じ目線で物件探しをしてくれる業者とはなかなか出会えませんが、実際に会ってみて、こちらの要望を汲み取ってくれる業者を見極めることが大切です。

ステップ3. 管理会社選定

物件購入後は、以下のような管理業務が発生します。

・ 入居者募集および契約業務
- 家賃の入金確認
- 家賃滞納者への催促
- クレーム対応
- 近隣トラブルの対応
- 内部設備の管理および修理
- 日常清掃
- 空室対策

これら以外にも、さまざまな管理業務があります。一人で全部やろうとすると大変ですが、管理会社に一任してしまえば手間がかかりません。もちろん管理費用が発生しますが、育児や家事、仕事に忙しい女性にとって管理会社との契約は必須と言えます。

始めた人は実感している不動産投資のメリット

ローンを利用すれば始められる

不動産投資は物件を買うことにハードルの高さを感じてしまいますが、物件を買うための資金を全額自己資金で用意する必要はありません。ローンを利用すれば始められることが、不動産投資の最大のメリットでしょう。

金融機関から融資を受け、家賃収入からローンを返済していきます。融資を受けることで大きな物件を購入することもでき、その場合は大きな利益を見込めます。

運用益と売却益が得られる

空室が出なければ、長期的かつ安定的に運用益を得られることも不動産投資のメリットと言えるでしょう。不動産投資の主な収入は、家賃です。部屋を貸す際は年単位で契約するケースが多いため、長期的に収入を得ることができます。

不動産投資では、物件を売却する際に売却益を得ることもできます。購入時の価格よりも高く売ることができれば、利益を得られます。不動産投資では売却するまで家賃収入を得ているため、頭金とローンの残債よりも高い価格で売却できれば、損をすることはありません。

万一の時には資産として残る

不動産は現物資産です。ローンを完済した後は自分の資産になるため、そのまま貸して家賃収入を得ることも、家族の住居にすることもできます。お金が必要なときは、売却して現金化することもできます。このように、資産として残ることも不動産投資のメリットと言えます。

年金代わりの収入になる

家賃収入は私的年金の代わりになるため、公的年金の不足を補うことができます。男性よりも女性のほうが公的年金の受給額が少ないため、毎月の家賃収入は女性の老後資金の不安を解消してくれるでしょう。

失敗しないために不動産投資のリスクをしっかりチェック

(写真=PIXTA)

ここまで不動産投資を始めるメリットを見てきましたが、ここからは不動産投資のリスクを見ていきましょう。

空室リスク

空室リスクとは、所有物件に借り手がつかず家賃収入がゼロになってしまうリスクのことです。ローンで物件を購入し、家賃収入の一部を返済に充てている人にとっては、最も避けたいリスクと言えるでしょう。

通常の退去は不可避ですが、できるだけ空室リスクを抑えるためには、アクセスや周辺環境が良い物件を選ぶだけでなく、入居者に満足してもらえるようなリフォームや、築年数に応じた家賃設定などの工夫が必要です。

自然災害のリスク

地震や津波、水害などの自然災害は、建物に甚大な被害が及ぶため、不動産投資のリスクの一つと言えます。自然災害のリスクを完全に回避することは難しいですが、地震保険に加入したり、地盤が強い地域の物件や新耐震基準を満たす物件を選んだりするなど、被害を少なくするためにできることはあります。

価値が下落するリスク

物件の老朽化や地域のブランド力低下、景気動向などの外的要因で、家賃や不動産価値が下落するリスクがあります。外的要因なので不可抗力ではありますが、地域のブランド力の低下をできるだけ防ぐために都市開発計画を調べたり、人気が落ちにくい駅チカの物件を選んだりすることで、これらのリスクをある程度抑えることができます。

金利が上昇するリスク

不動産投資では、多くの場合ローンを組んで物件を購入します。そのローンの金利が上がってしまうことを金利上昇リスクといいます。

ローンの返済期間が長ければ長いほど、金利の影響は大きくなります。このリスクを抑える方法としては、ローンを固定金利にする、余裕資金で繰上返済をする、などがあります。

このほかにも経年劣化による物件の修繕リスク、入居者が家賃を滞納するリスクなどがあります。

女性不動産投資家のブログ5選

実際に不動産投資している人の体験談は、どんな思いで始めたのか、リスクをどう回避してきたのかなどが赤裸々に書かれていることが多いです。不動産投資の実践記であるブログは、これから不動産投資を始めようと思っている人にとっては参考書のようなものです。ここでは、不動産投資に奮闘する女性のブログを厳選して、5つご紹介します。

パート主婦、"戸建て大家さん"はじめました!

このブログを運営する「なっちー♪」さんは、パートで働きながら不動産投資を始めた主婦です。独身時代に貯めたお金で中古戸建てを購入し、売却益を得たことで不動産投資の楽しさに目覚めたといいます。
現在も月100万円以上の家賃収入を得ていて、テレビや雑誌でも話題になるほどの人気大家さんになりました。大家さんに向けた契約書の読み方や、高利回り物件の見つけ方など、ためになる記事が満載です。

自主管理大家の日々

大阪在住の“必殺大家人”さんは、築古中古物件を購入して自分で管理・運営をしています。給湯器の入れ替えやトイレの修理もお手の物。家賃滞納裁判まで自分でしてしまう凄腕大家さんです。
台風の被害やペットによる原状回復費用の請求など、不動産投資につきものの悩みを手際よく解決する記事は必見です。

専業主婦でも利回り20% 不動産投資録

専業主婦のブログオーナー「ぶたどん」さんは、仕事のストレスからうつ病を発症し、会社を辞めて自由な暮らしを送りたい一心で不動産投資を始めたといいます。不動産投資の目標は、短期で十分なキャッシュフローを得ること。ブログでは、戸建ての自主管理やアパートを購入したときの記録を綴っています。

シンデレラ主婦@大家を目指す

ブログオーナーのシンデレラ主婦さんは、「自分への投資」として不動産投資を始めました。2013年に始めたブログの不動産投資記事は255記事もあります。満室御礼になった日の記事や物件内覧日の記事など、不動産投資をやっていなければわからないことを写真付きで面白おかしく綴っています。

子育てママの不動産投資日記 専業主婦大家

公務員の夫と2人の子どもと暮らす主婦のスイアナさん。資金ゼロから始めた不動産投資は、わずか1年でアパート2棟、区分1室を購入するまでに。物件の写真も豊富なので、これから不動産投資を始める方が物件を選ぶ際、参考になるのではないでしょうか。

不動産投資はリスクを十分理解した上で検討しましょう

実際に不動産投資に奮闘している女性のブログを読み、ここでご紹介した不動産投資のメリットやリスクを理解すると、不動産投資が自分に向いているかどうかがわかるのではないでしょうか。
「不動産投資を始めたい」と思ったら、メリット・デメリットやリスクをしっかり理解した上で検討するようにしましょう。

ことりえ
奈良県在住のフリーライター。長年生命保険の営業に従事した後、ライターとして独立。会計・税務・保険の記事を中心に執筆活動をしています。FP資格保有
奈良県在住のフリーライター。長年生命保険の営業に従事した後、ライターとして独立。会計・税務・保険の記事を中心に執筆活動をしています。FP資格保有

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