「生活の余裕や貯蓄を増やすために行っていること」

全体平均 (1200人)
第8位 キャリアアップをはかる 7.2%
第7位 仕事を始める・仕事に打ち込む 12.9%
第6位 節税・税金対策をする 13.0%
第5位 資産運用する 15.4%
第4位 副業で収入を増やす 19.4%
第3位 固定費を節約する 23.0%
第2位 変動費を節約する 31.3%
第1位 家計簿をつける 33.8%

お金の流れを把握することで、つよい家計を目指している女性が最も多く、3人に1人が家計簿をつけていることが分かりました。

また、先ほどの質問では収入アップが大事だと思っている女性が多数派だったものの、実際のところ2位・3位にランクインしているのは支出カットであることからも分かるように、節約を実施している女性が多いという結果でした。

食費を減らす、娯楽を我慢するといった変動費の節約。保険や電気料金プランの見直しといった固定費の節約。こういったことが、すぐにできる現実的な対策ということなのかもしれませんね。

派遣・契約社員は「副業」、専門職は「節税」

次に、雇用形態別の特徴を取り上げて、全体平均との違いを見てみましょう。全体比と5pt以上の差がある項目をピックアップしました。

雇用形態別 

派遣社員・契約社員(160人) 

副業で収入を増やす 28.8% (+9.4%)

「副業で収入アップ」を実施している割合が最も多いのが派遣・契約社員でした。

役員・事業主(59人)

固定費を節約する 33.9% (+10.9%)
仕事を始める・仕事に打ち込む 28.8% (+15.9%)
節税・税金対策をする 23.7% (+10.7%)

役員・事業主で特に多かったのがこの3項目です。経営者らしい対策傾向がよく表れていますね。

その他(専門職など) (37人) 

家計簿をつける 24.3% (-9.5%)
副業で収入を増やす 8.1% (-11.3%)
節税・税金対策をする 24.3% (+11.3%)
資産運用する 21.6% (+6.2%)

専門職では、家計簿をつけている人や、副業で収入アップを考えている人が平均よりも少ないという結果が出ました。一方で、資産運用にもっとも積極的なのも専門職でした。

貯蓄を増やすために頑張りたいこと

(写真=ShutterOK/Shutterstock.com)

「(生活の余裕や貯蓄を増やすために)これから(引き続き/新しく・今以上に)取り組みたいこと」

第8位 仕事を始める・仕事に打ち込む 10.8%
第7位 キャリアアップをはかる 11.1%
第6位 節税・税金対策をする 14.3%
第5位 資産運用をする 16.0%
第4位 副業で収入を増やす 22.9%
第3位 家計簿をつける 24.9%
第2位 固定費を節約する 25.7%
第1位 変動費を節約する 27.6%

生活の余裕を得るためにさらに取り組みたいことの上位を占めたのは「支出カット」でした。資格の取得や高級職への転職など、キャリアアップをはかるという積極的な取り組みは、なんと8位。その他の収入アップにつながる対策も4位・7位と出遅れています。

老後まで安心できるような「つよい家計」にするには、積極的な収入アップが大事だと考えている女性が半数近かったのに比べて、実際のところ収入増加は難しく、支出を減らして対策すると考えている、という現実が見えてきました。

次回は、女性たちの副業収入は実際いくらぐらいあるのか、詳しくお伝えします。

文・林 立恵/DAILY ANDS

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