日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(以下、日本FP協会)は、20~50代の働く女性を対象に、2016年に続いて2回目となる「くらしとお金に関する調査2018」を実施しました。
今回のテーマは家計。老後まで安心できるような「つよい家計」にするために、女性たちはどんなことが必要だと考えているのか。また、実際にどんな工夫をしているのか、1200人のアンケート結果をまとめました。
(参照:日本FP協会 調べ「働く女性のくらしとお金に関する調査2018」)
新年度の目標は1位「美容・ダイエット」
アンケートでは、働く女性のくらしやお金に関する意識について調査しました。新年度のスタートにあたってはこんな質問項目も。
「2018年度に行いたいこと」
第1位 美容・ダイエット(体重を落とすなど)37.4%
第2位 健康維持・増進(運動を続けるなど)34.4%
第3位 趣味の充実(~を見にいく、大会に出る、記録更新など)29.5%
第4位 家計の見直し 20.0%
この上位4位まで、実は2017年度のアンケート結果と全く同じでした。新年度のスタートに毎年考えることは同じなのに、なかなか実行できない……というのが、女性たちの本音なのかもしれません。
また、同じ質問を小学生の子供をもつ女性(75人)に限ってみると、
第1位 家計の見直し 40.0%
第2位 健康維持・増進 34.7%
と、1位と2位の順位が入れ替わります。小学生の子供がいる女性にとっては、美容やダイエットよりも家計の見直しこそ優先して取り組みたいことだというわけですね。子供の進学を考えると、将来を見据えて「つよい家計」を作っていくことが最も大事だと考えている女性は多そうです。
つよい家計にするためには何が必要?
「老老後まで安心できるような『つよい家計』にするために必要だと思うこと」
全体平均(1200人)
第7位 ファイナンシャル・プランナーなどの専門家に相談する 4.3%
第6位 NISAやiDeCoなどを活用して資産運用に取り組んでいる 12.3%
第5位 将来の収支の見通しが立っている 17.6%
第4位 定期的に家計を見直す 28.1%
第3位 お金の知識を身につける 28.3%
第2位 できるだけ支出を減らす 45.2%
第1位 できるだけ収入を増やす 49.2%
収入を増やすことで積極的に家計をつよくしていこうと考えている女性が、最も多いという結果になりました。また、税制や社会保障制度など、お金の知識を身につけて賢く家計を改善したいという女性も多くいます。
つよい家計をつくるためにみんなが工夫していること
では、実際に家計をつよくするために、働く女性たちがどんな工夫をしているのか見てみましょう。