◆改善策を冷静に考えてみた

 私は落ち込み、悩みに悩みました。まさか自分の子どもが、3歳にしてこんなことになるなんて……。

 そして散々悩み切ったある日、吹っ切れたのか改善策を冷静に考えようという気になってきたのです。そして、いくつかのコンセプトを心に決めて、親子で料理を実践してみることにしました。

 その結果、時間はかかりましたが読み書きが大好きで、国語に得意意識を持つまでに成長を遂げています。特別な幼児教室に通ったわけではありません。

 そこでここからは、息子と一緒にどのようなことを意識しながら取り組んだのか、料理・食育の視点で4つのエピソードをご紹介していきたいと思います。前編は、息子が国語(日本語)に積極的に向き合うようになった“はじめの一歩”的な対策を2つお届けします。