どの局も経営に苦しむ中で、ドラマや音楽番組などへの出演をぶら下げられては、すくなくとも従っておいたほうが得であるということだろう。

 同会見の序盤、ジャニーズ事務所へ“メディアの沈黙”総じて忖度についても、かなり踏みこんだ質問があった。

 これまでジャニーズタレントご用達の音楽番組『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)などに、昔はDAPUMPからBE:FIRSTまで同じようなボーイズダンスグループなどの競合が出演できていない事実について、元SMAPやTOBE所属のタレントなど辞めジャニたちの活動阻止を阻止していたことの確認と、今後はそれをやめるよう求めたものだった。

 実際w-inds.の橘慶太は2021年に公開された『R25』でのインタビューで「メディアに出られないという圧倒的逆境の中、腐ってしまう瞬間はなかったんですか?」と聞かれ「僕、本当にありがたいなと思ってるんですよ。この逆境を。もしデビュー当時の勢いのままテレビにバンバン出演させてもらってたら、僕はとっくに潰れてたと思うので」と、その出所については触れていないものの、自分たちがなかなかメディアに出られなくなったことに、“なんらかの力”が働いていたことを示唆している。