◆欧米に比べて日本の服の選び方は…
しかし日本については、「日本はこの服はどこが何cmで作られているというデータを示す実寸文化。裄丈、身丈、着丈と書かれても、詳しい人でなければわからないですよね」と大きく異なる服飾業界の在り方を解説した。
さらに、「欧米では返品が当たり前、という文化の違いも海外でファッションECが先行した理由の1つかもしれません。向こうでは『着てみたら思ったよりキツかったから返品したい』は当然の権利なんです。しかし日本の企業は『人が一度袖を通した品は新品で売れない』と返品を嫌がるため、消費者もどんなサイズか手に取れないECサイトでの買い物に慎重になっていたのではないでしょうか」と自身の考えを明かしている。
そうした日本の文化によって「どうやってオンラインで適切なサイズを伝えるんだ!」と門前払いされた経験もあるそう。しかし日本特有の「買い物で失敗したくない」という消費者不安を解消する手立てとして、徐々に導入する会社が増えていった。
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