◆欧米と日本で異なる文化の差が壁だった

unisize
 サイズレコメンドサービスは、unisizeとほとんど同時期に欧米でも始まっている。2004年にファッションEC事業を開始した「ZOZOTWON」のインパクトは凄まじく、服飾業界を大いに揺らす結果に。これから洋服に関するオンライン販売需要は伸びると考えた時、代表・柄本真吾氏の頭に浮かんだのが「サイズ選びに迷う人が多いのでは」という課題。そこで事業構想を練っていた折、欧米で似たサービスが開始されているのを見て成功を確信するに至ったそうだ。

 ただ佐々木氏は、柄本氏から「最初はびっくりするくらい売れなかった」と聞いたエピソードを明かしている。

 そもそも欧米と日本では服飾販売の考え方が大きく違う。佐々木氏によれば「欧米はヌード寸法といって、Sサイズは身長160cmの人向けになっているよ、という売り方をするんですね。どのくらいの人に似合うのは何サイズか書いてあって、それをピックアップするのです」という欧米ならではの文化があるという。