栄養価が高く保存性がよいデーツは災害への備えにもおすすめ
コロナ禍のほかにも集中豪雨による水害や地震など、多くの自然災害が心配される昨今。そんな非常時の備えとして、デーツは良いと工藤先生はいいます。
「保存期間が長く、軽くてかさばらないドライフルーツのデーツは保存食としてもおすすめです。調理をせずにそのまま食べられて、栄養価も高い。
保存食というと、一般的にはカンパンなどを準備するイメージがありますが、硬くて食べにくいですよね。
そこで、お子さんやお年寄りでも食べやすいデーツはおすすめです。自然な味で飽きがこないのもいいですね。防災用にデーツを備えてみてはいかがでしょう。」
炭水化物に偏りがちな災害食の貴重な栄養源として、デーツは一役買ってくれそうです。
思い立ったらすぐつくれる!デーツを使ったおすすめレシピ
そのまま食べても十分おいしいデーツですが、簡単な一手間を加えることで、よりおいしく、健康にも良い一品になります。管理栄養士の園部裕美先生から、デーツの食べ方についてアドバイスをいただきます。
教えてくれたのは…
管理栄養士 園部裕美先生
管理栄養士 臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー。病院栄養士、陸上長距離実業団専属栄養士を経て、2015 年独立。栄養+心理カウンセリング、セミナー、コラム執筆、アスリートサポートなどを中心に活動。予防医学の分野に携わり、分子栄養学と心理面を合わせたセッションでは、未病で不調な方々のサポートをしている。
デーツの食べ方提案①「デーツボート」
デーツを割って、お好みの食材をトッピングするだけのお手軽メニュー。ワインのお供やちょっとした間食にもぴったりです。
デーツを縦半分に割ると、簡単に種を取ることができ、料理に使いやすくなります。
園部先生のおすすめアレンジ「フィンガーデーツボート」
糖質が主なデーツに、タンパク質や脂肪を含む食材を合わせれば、より栄養バランスが調い、血糖値の上昇をゆるやかにすることもできます。おやつやおつまみとしておすすめ。
<材料(2 人分)>
デーツ...3個
クリームチーズ...適量
ナッツ(くるみ、アーモンドなど)...お好みで適量
生ハム...適量
コショウ...適量
<作り方>
①デーツは縦に半分に割り、種を取り出す。ナッツは細かく刻む。
②デーツの断面に、それぞれの具材を乗せる。
③仕上げにコショウをかける。
園部先生からのアドバイス
- 具材はお好みで OK。酸味のあるものを合わせると味がまとまります。スモークした鴨や水切りヨーグルトも合いますよ。
- コショウのほか、ピンクペッパーやシナモンなどお好みのスパイスでアレンジを楽しんでください。