デーツは、今、美容と健康への意識が高い人たちの間で人気上昇中の注目されているフルーツです。その歴史は古く古代メソポタミアの時代にまでさかのぼるといわれ、栄養価が高いだけでなく、おいしく、保存性も良いことから、さまざまなシーンで利用されています。

コロナ禍の小さな不調が気になる?今、私たちにデーツが良い理由

12月2日は「デーツの日」デーツの魅力からすぐに作れるレシピまで紹介!
(画像=『Lovely』より引用)

長期化するコロナ禍の影響からか、病気とは言えないまでも、さまざまな小さな不調を感じる人が増えています。こんな時だからこそ、栄養をきちんととって、自分の健康度を底上げしておきたいですね。

そこで今回は、以前からデーツ(なつめやしの実)に注目しているという工藤孝文先生に、その良さを教えていただきます。

現代を生きる私たちにとっても、デーツは強い味方になってくれはずです。

教えてくれたのは…

内科医 工藤孝文先生
みやま市工藤内科(福岡県みやま市)院長。1983 年福岡県生まれ。福岡大学医学部卒業後、アイル ランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、現職。専門は、糖尿病・ ダイエット治療・漢方治療。「ガッテン !」(NHK)、「世界一受けたい授業」( 日本テレビ ) など、テレ ビ番組への出演・医療監修のほか、ダイエット関連の著作も多い。日本内科学会・日本糖尿病学会・ 日本肥満学会・日本抗加齢医学会・日本東洋医学会・日本女性医学学会・日本高血圧学会・小児慢性 疾病指定医。

ライフスタイルの改善で腸から元気に

12月2日は「デーツの日」デーツの魅力からすぐに作れるレシピまで紹介!
(画像=『Lovely』より引用)

日々多くの患者さんと向き合っておられる工藤先生。コロナ禍で、訪れる患者さんに大きな変化を感じているといいます。

「検査をしても異常がないのに、うつっぽい、めまい、耳鳴りなどの症状に苦しむ人が、平常時の3倍近くに増えています。

これは日常が変化することによって自律神経が乱れることからくる不調で、私は災害不調と呼んでいます。こうした症状は腸内環境と睡眠を改善することで、次第に良くなることが多いですね。」

小さな不調に悩む人にこそ、腸内環境を整える不溶性の食物繊維を多く含むデーツがおすすめといえます。

「食物繊維によって腸内環境を整えると、精神を安定させるセロトニンという神経伝達物質が正常に働くようになります。精神が安定すれば、睡眠の状態も改善され、どんどん健康状態が底上げされていきます。」

また、コロナ禍で太り気味という人は多いかもしれません。運動不足だけが原因ではないと工藤先生はいいます。

「コロナ禍で外出する機会が減ったから太ってしまったと考える人は多いと思いますが、実は太る原因は運動不足だけではありません。

朝、日光に適度に当たらないこと、存分に趣味に打ち込めないことなどが原因となって、幸福感を与えてくれるドーパミンという神経伝達物質が減り、そのストレスを解消するために糖分や油分を求めてしまうといわれています。

心当たりがある人は、甘いものや油ものが欲しいと感じたら、代わりにデーツをつまんでみてください。適度な糖質とミネラル、ビタミンの一部などをとることができ、満足感を与えてくれます。」

さまざまな栄養素がとれるデーツ

  • 食物繊維 7.0g
  • マグネシウム 60mg
  • カリウム 550mg
  • 葉酸 19μg