その後も、探偵役のマキタスポーツ=清水崇監督と変換しながら観ると、興味深いところがいくつかある。前述した“家の中(玄関)”の恐怖シーンは『呪怨』への“原点回帰”にも見えるし、その性格がガサツだったりするところも自己批判のようにも思えたのだ。
もちろん、それらは筆者個人の勝手な見方。それを抜きにしても、シンプルでわかりやすくて恐ろしい、エンタメ性特化のホラーとして(人によっては怖すぎるかもしれないが)万人におすすめできる内容になっていたのが何よりも嬉しい。序盤のカラオケ映像など、さすがにどうかと思ってしまう演出もあるが、それも含めて楽しんでしまうのが吉。ぜひ、映画館でこそ、絶叫レベルの恐怖を楽しんでほしい。
『ミンナのウタ』 8月11日(金) 全国ロードショー
出演:GENERATIONS 白濱亜嵐 片寄涼太 小森隼 佐野玲於 関口メンディー 中務裕太 数原龍友 / 早見あかり / 穂紫朋子 天野はな 山川真里果 / マキタスポーツ
監督 :清水崇
脚本:角田ルミ 清水崇
音楽:小林うてな 南方裕里衣
主題歌 :「ミンナノウタ」GENERATIONS(rhythm zone / LDH JAPAN)
製作:「ミンナのウタ」製作委員会
製作幹事 :松竹 テレビ東京
企画・配給 :松竹
制作プロダクション : ブースタープロジェクト ”PEEK A BOO films”
C) 2023「ミンナのウタ」製作委員会