──ソウルで運転することも多いでしょうから、都市部の移動には小さい車のほうが小回りがきいて便利そうです。

イ・ラン:それが、そんなこともないんですよ! ソウルって、道が狭いし駐車スペースも小さいわりに、大きい車に乗っている人がすごく多いんです。その理由は、みんな車のサイズで自分の権力を示そうとしているから(笑)。

 特に女性ドライバーはナメられることが多いから、SUVみたいにゴツい車に乗っている人が多いですね。とにかく見た目がマッチョな車に乗りたがるんです。なので、私みたいにちっちゃい車に乗っていると、すごく無視される。それが超バカバカしくて、おもしろいんですよ(笑)。

 そういう社会の問題や新しい発見に出会うことが本当に多いので、車に乗ることも“社会実験”なのかも。まだまだお話したいことがたくさんあります。

──今日は連載の打ち合わせと近況報告だけのつもりが、ついつい盛り上がってしまいました。

イ・ラン:今回だけであんまり話しすぎないよう、これからのために取っておかないと(笑)。