◆③目標を文字や映像にするのは効果的か?
一時期「夢ノート」などの呼び方で、自分の目標を写真にして貼っておく方法が流行りました。私もやったことがありますし、今も効果を感じる場合があります。
また文字にしていつでも見えるところに貼り出す、などの手法も有名ですよね。
どちらがいいのか? という以前に、まず知ってもらいたいのが、どちらも効果が出ないケースがあるということです。
どちらも目標をイメージ化して脳に認知させるアプローチですが、脳を正しく動かすには認知能力の向上が必須です。そのためには、五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)をフル活用できていることが大切です。
ですが現代の日本人は、この五感が鈍ってしまう暮らし方をしている人がほとんど。例えば、食事をしながらスマホを見ていませんか? 味覚より視覚を重視しているとも言えますが、どちらも中途半端な使い方になっていないでしょうか。
どうしても「ながら」で行動して、時間のコスパを上げようとしがちですが、この状態が続くと認知能力は下がっていきます。目の前の現象に対して鈍感になっていくのです。すると、前述のように目標を映像化しようと文字化しようと、効果は半減するでしょう。だって効果を最大化するための条件である能力が鈍化しているのですから。
そもそも行動力を上げるために認知能力の向上は重要だし、身体能力にも繋がる「五感の再活性化」をはかっていきたいものです。
目標達成の方法は人によって様々ですが、上記も参考にして自分だけの成功法則を作っていただければと思います。
<文/奥井まゆ>
【奥井まゆ】
1986年生、ライフコンサルタント。関東在住。16歳で複業をスタートし、就職後もイベント業・紹介業・ホステスなど複数ビジネスを経験。20代で借金や大失恋を体験し、コーチングを体系的に学び人生が一変。結婚や起業について、講座や個別コンサルティングを行っている。著書『決めるだけ。 「お金」も「恋」も勝手にうまくいく、人生を変えるレッスン』。公式ブログ【酒と男と女とお金〜経営者夫婦の人生の愉しみ方】