統計的な解析の結果、過去に連続して男児を妊娠・出産している場合は、連続して女児を妊娠・出産している場合より、次回も男児となる確率が7%程度高いことが明らかになった。

 さらに、「男男」兄弟の場合の次の子どもの二次性比は1.100であるのに対し、「男男男」では1.169、「男男男男」では1.750と、男児がより多く連続している場合は次回も男児を妊娠する可能性が高くなっていく傾向を認めた。

 また、「女女」姉妹の場合の次の子どもの二次性比は0.987であるのに対し、「女女女」では0.824、「女女女女」では0.750と、女児がより多く連続している場合は次回も女児を妊娠する可能性が高くなる傾向を認めた。
 つまり、<性比の偏り>は、

=連続して男児の場合=
・第一子、第二子が連続して男児の場合、第三子の比率女児1:男児1.100
・第三子まで連続して男児の場合、第四子の比率女児1:男児1.169
・第四子まで連続して男児の場合、第五子の比率女児1:男児1.750

=連続して女児の場合=
・第一子、第二子が連続して女児の場合、第三子の比率女児1:男児0.987
・第三子まで連続して女児の場合、第四子の比率女児1:男児0.824
・第四子まで連続して女児の場合、第五子の比率女児1:男児0.750

となり、連続して同性の子どもを妊娠・出産するほど、次も同性となる確率が高いということになる。