さらに、過去に連続して男児のみを妊娠・出産している場合は、連続して女児のみを妊娠・出産している場合よりも、次の妊娠機会で男児を妊娠・出産する確率が高いことがわかった。

 研究チームは、「統計上このような子どもの性別の偏りが偶然生じる確率は極めて低く、何かしらの要因の結果として引き起こされた偏りであると考えている」とコメントしている。

 今回の調査・分析結果では、連続して同性の子どもを産んでいる場合には、同性の子どもが生まれる可能性のほうが、異性の子どもが生まれる可能性よりも高くなることが判明した。ただ、研究チームでは、「このような子どもの性別の偏りの原因が父親と母親のどちらにあるのか、あるいは夫婦の相性による問題なのかは興味深く、今後は、その点について調べることが課題となる。この点を明らかにすることは、ヒトの性比に関する理解を進めることの一助になると考えている」としている。

 研究の成果は6月24日付で国際学術誌『PLOSONE』に掲載された。