ウーラメルのキャンプ場に到着

4月17日、9時前にワディ・ブッシュ・リゾートを後にしてひたすら走ること約9時間。

途中何度か休憩しながら、18時にはこの日の宿泊地、ウーラメル・リバーサイド・リトリートに到着しました。

ここはいわゆるキャンプサイトですが、個室もあって共同のキッチンや温泉(水着着用)も完備。電源確保のため1室だけ個室を借り、夜は満天の星空の下での夕食を楽しみました。

撮影:野田尚之氏
撮影:野田尚之氏

ここでのライブ配信「天リフVideo/ゲリラライブ配信・西オーストラリア/ウーラメルより」はこちら。

明日4月18日は、いよいよ観測地のエクスマウスを目指します。

いざ西オーストラリア北部の半島へ!

家を出てから既に5日目を迎え、パースからひたすら北上すること約770km。

途中、カーナボンで買い出し。ここではIGAというスーパーでしたが、西オーストラリアでよく目にするのが、Colesというスーパーマーケット。他のお店に比べて断然安いです。

ガソリンスタンドにもColes系のお店が併設されていることがあるので、もし見つけたら絶対寄るべき。

カーナボンを過ぎると草原の中に何やらボコボコと盛り上がる巨大なものがたくさん。蟻塚です。触ってみるとすごく固くて岩みたいな感じでした。

途中で昼食を取り、赤土の大地と蟻塚を眺めること数時間、15時には目的地であるエクスマウスに到着。

ノースウエストケープの先端に位置するエクスマウスは人口3,000人弱の小さな町で、ダイビングのメッカとしても知られている観光地です。

先出の世界地図を見ても分かるように、今回の金環皆既日食が見られるのは西オーストラリアの中でも、このちょっと突き出した半島の一部だけなので、ここに世界各国から普段の7倍の人々が訪れるという、とんでもない事態になった訳です。キャンプ場の予約サイトがパンクするのも当然ですね。

この一大イベントに際し、地元自治体が巨大な特設キャンプ場を完備するのも納得です。蛍光色のシャツを着たスタッフが自転車で案内してくれて、Moterhome3台とランドクルーザー2台分の場所を確保すると、早速機材のセッティングが始まりました。

4月19日はとても美しい朝焼けで始まりました。金環皆既日食の観測本番を明日に控え、機材のセッティングに余念のない人たち以外は、特にすることもないので、サイト内をうろうろしたり、掃除したり、カモメを餌付けしてみたり、買い出しに行ったり、料理したり…(笑)。

キャンプサイトの朝焼け風景

巨大なキャンプサイトには共同の仮設キッチンが2箇所、トイレとシャワーブースも大量に設置されており、水が出る蛇口もあちこちに引かれていましたので、想像していたよりは遥かに快適でしたが、どこへ行くにも赤土の砂が舞い上がるので車内は常にジャリジャリでした。

夕方にはワディ・ブッシュ・リゾートのオーナーご夫妻も合流し、徒歩5分の所にあるWhalersで前祝い(?!)。ここはビュッフェスタイルで海の幸を使った料理が自慢。クラフトビールなども揃っていて、とてもおしゃれなお店でした。

あなどるなかれ、西オーストラリアの虫問題

日本人の場合『北の方へ行くと寒くなる』という感覚がありますが、オーストラリアの場合は逆に北の方に行くと暑くなります。

パースから郊外へ向かう時に立ち寄ったショッピングモールで売っていた、つばから紐がたくさん垂れ下がっている帽子を面白がって被ってみたりして、ふざけていたことを激しく後悔しました。

田舎へ向かうほどハエが凄いのなんのって「どれだけ顔にハエを止まらせることができるか」なんて言ってるオジさんもおられましたが、ずっと顔の前で手を振って払い続けるしかなく、しかも普通の帽子でさえ、パースから離れるのと比例して値段がどんどん高くなっていく、ということも注意点として書いておきます。

季節にもよると思いますが、初秋はまだハエ以外に蚊なども多いので、暑くても服装は長袖長ズボンがお勧めです。それでも刺されることがあるので、虫除けスプレーやかゆみ止めなどは必需品です。