『スプラッシュ』がヒットしたことで、ディズニーは続編の企画を検討しているころに監督・脚本のロン・クレメンツが『リトル・マーメイド』の企画を持ちこむ。
同じ時期に二本もマーメイド映画はいらないよ、とディズニー幹部によってこの企画は消滅するところだったが、クレメンツが書いたプロットをまとめた文章を読んだ幹部は前言を撤回し、GOサインが出る。
クレメンツと共同監督・脚本を担当したジョン・マスカーは、暗黒時代の1986年発表作『オリビアちゃんの大冒険』で組んだコンビだ。
この作品は児童文学の『ねずみの国のシャーロック・ホームズ』を原作にしたアニメで、主役ねずみのバジルはホームズの「足元」で探偵技術を学んだというねずみ探偵。彼が誘拐事件を解決するという内容だが、クライマックスはビッグ・ベンの時計台での大アクションが展開されるのだが、これは宮崎駿の『ルパン三世 カリオストロの城』のクライマックスに影響を受けた二人が捧げたオマージュだった。
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