当時のディズニーは宮崎駿作品に衝撃を受けたと言われ、社内ではライバルに対抗しろとして、独立した元スタッフの会社やスタジオジブリの名前を挙げていた。
日本人にすら嫉妬するようになっていたディズニーによって『リトル・マーメイド』は渾身の一本となった。それを象徴するエピソードが物語序盤に出てくる嵐の海のシーンだ。
エリックの乗る船が突然嵐に遭遇。荒れる大波が船を破壊し、雷鳴轟く中、落雷によって船は炎上、必死の努力も空しく多くの船員が海に投げ出される。飼い犬マックスを追って海に飛び込んだエリックは、波にもまれ溺れかける。そんな中をアリエルは海中を素早く泳いでエリックを助け出す……。
という屈指の名場面だが、なんとこのシーンの製作にディズニーは10人の専用チームをつくり、1年かけて作り上げた! 序盤の、時間にして10分ほどのシーンを!
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