3.ワーママの転職活動を成功させる4つの「基本のキ」
ワーママの転職を成功させるために!4つの「基本のキ」をチェックしていきましょう。
(1)手持ちの「カード」を整理する
ワーママの転職活動でまずやるべきことは、「手持ちのカード」を整理することです!
ここでいうカードとは「自分の強み」。
- 今までどんな職歴を経験したのか?
- どんな内容の業務に携わってきたのか?
- それによって得られたものは何なのか?
- どんな資格を持っているのか?
など、自分のアピールポイントを整理しましょう。
そうすることで、
- 自分に合う会社の特徴
- 同じ会社を目指すライバルに勝てる強み
- そもそも本当に転職する必要があるのか?
など、様々なことが見えてきますよ。
(2)「やりたい」「頑張ればできる」「できない」を明確化
次に行うべきは、「やりたい」・「頑張ればできる」・「できない」という3つの項目を整理することです。
独身ならば自分の「やりたい!」を最優先させた転職活動が可能ですが、私達ワーママはそうはいきません。自分のやりたいことと、年収、子育てとの両立などを天秤にかけ、「やりたい」・「頑張ればできる」・「できない」を明確にする必要があるのです。
この3点を紙に書きだすことで、
- やりたいことができる環境にあるのか?
- やりたいことを押し通すことで、家族に負荷はかからないのか?
- 絶対にやりたくないラインはどこなのか?
が明確になり、より転職活動がしやすくなりますよ。
(3)いざという時の「子ども対応」を決めておく
子どもの急な体調変化があった場合など、いざという時の「子どもの対応」は面接で必ず尋ねられます。
- 残業対応はできるか?
- 突然休むリスクはどれくらいあるか?
などを企業側が予測している可能性があるため、「緊急時の子ども対応」は必ず決めておきましょう。
「子育てを手伝ってくれる人がいない・・・。」と、悩んでいるワーママもいるかもしれませんが、面接では絶対にマイナス発言をしないようにして下さい!
できないことを無理に「できる!」というのは間違いですが、「夫も協力的で、各種子育てサービスを利用して対応可能です!」と前向きに答えましょう。
(4)自分の気持ちに正直になろう!
ワーママの転職で一番大事なことは、「自分の気持ちに正直になること」です。
働く母達は自分のことはそっちのけで、子どもや家族を最優先にしがち。本当は転職したくないのに、「子ども」や「お金」のために無理して転職を考えている人もいるでしょう。
しかし、それでは転職活動が成功しないばかりか、例え運よく転職できたとしても、ストレスが溜まり体調を崩すことにもなりかねません。
仕事は生活の礎です。そこに噓偽りや迷いがあっては苦しいだけなので、まずは自分の気持ちとまっすぐに向き合ってみて下さいね。
いかがでしょうか?ご紹介した4つの基本をおさえたら、いよいよ転職活動のメイン!志望する会社を絞っていきましょう。次では、ワーママが働きやすい会社の特徴をお伝えしていくので、是非参考にして下さいね。
4.ワーママの転職理由はどう会社に伝えるのがベスト?
無事に転職が決まったら、今度は現在働いている会社に退職を申し出る必要があります。
転職を経験した先輩ワーママ達はどのように会社に退職理由を伝えているのか詳しく見ていきましょう。
(1)ワーママの退職理由はどこまで伝えるべき?
今働いている会社を円満で退職したい場合は、上司に伝える退職理由はとても重要です。退職理由として角の立たないベストな回答は
一身上の都合により退職
家庭の事情により退職
健康上の理由により退職
上記の退職理由を使いましょう。同僚や上司の中には詳しい事情を聞いてくる人もいますが、本当の退職理由は心から信頼できる人以外には正直に言わないほうが良いでしょう。
私は経理部長が管理者に対して陰湿な嫌がらせをしているのに耐えきれず、体調を崩し転職しました。経理部長を含め、沢山の同僚に退職理由を聞かれましたが、どこで情報が漏れるか分からないので一貫して誰にも本当の退職理由を言いませんでした。
また、家庭の事情での退職の場合は、
育児に専念する
家族の転職や転勤で引っ越す
家族の介護や病気
など、あらゆる家庭に関する事情が該当します。
(2)退職の理由で一番嫌がられる辞め方は?
退職を希望する人の中には、会社の人から嫌がられてしまう辞め方をする人がいます。
会社から一番嫌がられる辞め方は「退職の意向を申し出てから退職までの期間が極端に短い」ということ。
ちなみに、労働基準法では無期雇用者の場合はいつでも退職の希望が出せ、民法では雇用者は退職の申し入れから2週間を経過したら雇用を終了すると決まりがあります。(引用参考:厚生労働省)
有機雇用者は基本的に雇用期間内はやむを得ない理由がない限り期間内の退職はできないとされています。(引用参考:厚生労働省)
法律上は問題ありませんが、会社には就業規則があり、その中には退職する場合の申し出期間が定められている場合があります。
円満退職を希望する場合は、よほどの理由がない限りは会社の就業規則に準じるのをおすすめします。
5.ワーママの転職で狙うべきはこんな会社
ワーママが働きやすい会社の特徴は、「仕事と育児の両立ができる環境が整備されている」これに尽きます!
- 時差出勤制度
- フレックスタイム制度
- 在宅勤務制度
- 育児や介護等で利用できる休暇制度
など、「勤務時間」、「勤務場所」、「休暇」に関する取り組みが充実していることが大切です。
また、育休・産休後のキャリア形成が可能で、「マミー・トラック(※1)」やキャリアの断絶がない職場を選ぶことも、充実したワーママライフに繋がります。
※1:マミー・トラック:母親であることが原因で昇進・昇格が難しくなるキャリアコース (参考:厚生労働省|女性の再就職・再雇用)