小見曰く、ラモスは相当な“遅刻魔”だった様で、それに加えて稚拙なまでの言い訳を繰り返し、クラブ関係者を幾度となく呆れさせていた様だ。相当お灸を据えたかったのか、この項の記述が結構厚めなのだが、一例だけ挙げておこう。
「左膝が痛んだ、病院へ行ってくるから遅れる」
30分遅れてやってきたラモスは左足をかばいながら軽く練習していたが、生来のサッカーの虫がうずいたのか、ついハッスルプレーをしてしまった。
「足、大丈夫?」
声をかけると、
「まだ痛いんだ」
と、右足のほうをかばってみせた。(P167)
ラモスによる様々なやらかし、そしてそれに対する弁明がレポートされている。気になる方は是非本書を手に入れて確かめて欲しい。
と、これだけ選手達の私生活を暴露している本書ではあるが、徹頭徹尾おふざけで書かれているわけではない。
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