Jリーグ誕生30周年である。
93年5月15日に産声を上げた、日本のプロサッカーリーグ。開幕当時の熱狂は凄まじかった。小学2年生だった筆者は、あの頃の騒乱を鮮明に覚えている。それまでサッカーのサの字も発しなかったクラスメイト達が、一斉にミサンガを手や足に巻き付け、休み時間にはサッカー三昧、ゴールを決めたらカズダンス。放課後には近所のスーパーでJリーグチップスを買い漁り、被ったカードの交換会が町のそこかしこで催されていた。いやあ、楽しかったなあ。
そして93年といえば、まだ日本中にバブルの残り香が漂っていて、出版業界もイケイケだった時期。Jリーグなんて優良コンテンツが放っておかれるワケもなく、毎週の様にサッカー関係の出版物が粗製乱造されていった。そして、その流れはなんとなく今現在も続いている。「サッカー本大賞」なんてものが成立するのも、単にサッカー関係の出版点数が多いからである。
【こちらの記事も読まれています】