◆動く? 動かない? 物の特性を知る

「物には『動く物』と『動かない物』がある」と本書がいうように、毎日使う物や薬や洗剤などのストック類、季節ごとに必ず必要になる物などの「動く物(使う物)」と、思い出の品や使わないけれど愛着がある物などの「動かない物(使わない物)」に分類されます。

「動かない物のかたまり(物だまり)」を本書は「岩」と称し、部屋の至る所にある「岩」を天袋や僻地の収納に封印したほうがいいと指南。

「生活空間にまったく動かない“岩”があると、スペースが狭まるので物が散らかります。だから“岩”を動かして、空間をあけるのです」。

部屋のコンセプトが決まれば、何が自分にとっての「岩」なのか、見えてくるのではないでしょうか。収納の中にも「岩」が存在する場所はそれをいったん掘り起こし、収納の中にスペースをあければ、「寄せた物」の埋める場所が生まれるのです。

収納の天袋の手が届かない場所に家族のアルバムがたくさん埋まっていました。
収納の天袋の手が届かない場所に家族のアルバムがたくさん埋まっていました。
キッチンの奥にあった食器棚を50cmほど前に出し、裏側にデッドゾーンを作って「埋める」場所にしました。カラーボックスを2つ重ね、そこにアルバムを収納。
キッチンの奥にあった食器棚を50cmほど前に出し、裏側にデッドゾーンを作って「埋める」場所にしました。カラーボックスを2つ重ね、そこにアルバムを収納。