◆暮らしに根差した片づけ術

ふた付き収納ケースがスペースを圧迫していました。
ふた付き収納ケースがスペースを圧迫していました。
空間を棚で分け、手前はふとんをしいて寝るスペースに。
空間を棚で分け、手前はふとんをしいて寝るスペースに。
 すり傷、打ち身、打撲…、といった子供のケガは住宅内での発生率が高いといいます。実は私も、家の中でしょっちゅう体をぶつけています。それだけ物の置き場所や収納場所が適切ではない、あるいは家事の動線が端的ではないということではないでしょうか。

 本書が提案するのは、物への愛着を尊重しながら、物の持ち主である私達の動きをスムーズにし、暮らしやすくする片づけ法です。そこには暮らす人の生活リズムやこだわりを考慮し、心地よく過ごしてもらうための知恵があります。

 物を捨てることから始めなくても、あなたが望む理想のお部屋は作れます。物と人と地球にやさしい片づけを、あなたも実践してみませんか。

<文/森美樹>

【森美樹】

1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx