◆肉弾戦のような激しい展開

 では、ドラマ内での問題(筆者にはごく普通だが)の描写は、どうなっているのか。BL要素を一番強く感じるのは、やはり松平元康(後の徳川家康、松本潤が演じる)と織田信長(岡田准一)の関係性だろう。

 元康と信長は、旧知の仲だ。信長は、人質となっていた少年・元康をまるでペットのように扱っていた。不良集団の最年少に元康を引き入れ、いろいろ連れ回すのだが、特に信長が熱を入れたのが、相撲。

 すでに成熟し、男臭さがプンプンする信長の剛腕にかかれば、元康は、いちころ。元康は、果敢に取り組むが、倒せる相手ではない。次第に相撲というより、男たちの肌と肌がぶつかる肉弾戦のような激しい展開になる。

 この触れ合いを見て、どうもこの集団は、うっすらセクシャルで、怪しいなと思ってみるのだが。