◆楓からみちへ、地獄のような食事の誘い

 陽一の浮気を「自分にも責任がある」として、前を向こうとするみちとは、楓は対照的。楓は誠の不倫に勘づいており、誠のスマホを勝手に触り、画像フォルダまで物色する。その相手がみちであることを知り、さらにはみちの勤務先に凸(突撃)。「私とランチしませんか?」「夫と浮気してますよね?」と地獄のような食事のお誘いをする。

 陽一がみちに浮気した事実を伝えたことを結衣花(さとうほなみ)に話した際、結衣花は「女は痛みが消えるまで、黙って耐えるほど馬鹿じゃないから。今度はそれを不倫相手の女に突き刺すんですよ?」「覚えておいたほうがいいです。不倫は女を変えるって」と話していたが、楓は変わってしまい、みちに痛みを与えようとしているのかもしれない。

 このシーンでは正直、「陽一に自分からキスして不倫のキッカケを作ったくせに何を言っているんだ!」とも思ったが、現在進行形で元不倫相手のパートナーと裁判沙汰になっている結衣花の言葉はとても重たく説得力があり、野暮なツッコミは消し去った。