◆人生何周目? みちの後輩・華の達観ぶり

 陽一(永山瑛太)から一度だけ他の女性と関係を持ったことを聞かされたみち(奈緒)は家を飛び出す。結局、誠(岩田剛典)も楓(田中みな実)を選んだため、行く当てもなく、ファミレス、カラオケを訪れる、という高校生の放課後のような過ごし方をする。

 カラオケからはみちの会社の後輩の華(武田玲奈)も合流。そこでみちは陽一に浮気された怒り、セックスレスの不満を爆発させる。華が学生であればみちに共感し、陽一の悪口大会を開催し、フライドポテトが進みそうではある。しかし、華は「人生何周目?」と疑いたくなるほど達観した大人。

 みちは「私ばっかり、いろいろチャレンジして惨敗して」「私はずっとレスで悩んでたのに……それ知ってて他の人とするなんて、最大の裏切りでしょ?」と口にする。ところが、恐らく「わかる~」というリアクションを想定していたであろうみちの予想に反し、何かを思い立ったように「やっぱ帰ります」と言って立ち上がる華。

 続けて、「そりゃ浮気がバレた旦那さんは罪だけど、先輩ひとりだけが被害者なんですかね?」といって部屋を出る。みちは「他の人とするなんて、私は被害者じゃないの?」と納得いかない様子ではあったが、時間が経って陽一の気持ちに寄り添い、自分自身が陽一を追い詰めていたことに気付く。そして、自分は浮気された被害者であり、陽一を追い込んだ加害者でもあると考え、陽一とキチンと向き合おうと決意した。