“蔵の街”と呼ばれる栃木市の歴史ある町並みや、“地獄のぞき”で有名な鋸山、まるで地底の巨大神殿のような大谷資料館&大谷石に覆われた大谷寺など、大人旅や夫婦旅行におすすめの、関東の旅行先&観光スポットをご紹介します。
1.栃木市 蔵の街(栃木)
平成21年に国土交通省の都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」を受賞した栃木市の歴史ある町並み。江戸時代より宿場町や舟運で栄えたこの町は、中心を流れる巴波川(うずまがわ)の岸辺に蔵造りの建物など建ち並び、風情のある町並みを見せてくれています。
巴波川を20分ほどかけて遊覧する20分「蔵の街遊覧船」では、船頭による歴史の紹介や、栃木河岸船頭唄を聞きながら川の上から蔵の町を眺めることができ、江戸時代にタイムスリップしたような気分になれますよ。
2.鋸山(千葉)
”地獄のぞき”で有名な房総半島の南にある鋸山は、江戸時代に石材の産地として採石された場所で、石を切り出した岩肌が鋸の歯のように尖っていることからその名がついたそう。
そして鋸山の南斜面は「日本寺」の境内となっており、座像の石仏としては日本一の大きさを誇る大仏像をはじめ、広い敷地内に見どころが点在しています。なお一番の見どころである「地獄のぞき」もこの日本寺の境内にあり、見学には拝観料が必要です。
鋸山山頂まではロープウェイあるいは車で上がることもできますが、登山でも片道1時間ほど。道中では石切り場跡の見学もでき、ハイキング気分で楽しめます。
3.大谷資料館・大谷寺(栃木)
栃木県宇都宮市の大谷町周辺に分布する「大谷石」。その大谷石の地下採掘場跡の一部は現在「大谷資料館」として公開されています。ライトで照らし出されたそこは幻想的な世界が広がり、まるで地底で目覚めた巨大神殿のよう。
B’zや三代目J Soul Brothers、JUJUなどのPV撮影をはじめ、さまざまなロケ地としても利用されています。一年を通して平均気温10度前後に保たれており、季節を問わず観光しやすいスポットです。
そしてその大谷石に覆われているように佇む姿が印象的なお寺が「大谷寺」。ご本尊の大谷観音は高さ4mの千手観音で、平安時代に弘法大師により作られたとされる日本最古の石窟仏です。
千手観音をはじめ、釈迦三尊、薬師三尊、阿弥陀三尊の合計10体の石仏を総称して「大谷崖窟仏」とよばれ、昭和29年(1954年)に国の特別史跡に、昭和36年(1961年)には重要文化財に指定されました。
大谷資料館と大谷寺間は車で3分、徒歩でも10分弱で移動できます。