年金支払い年齢を延長して受給額を増やす

リタイア年齢が近づいてきたときに年金の試算をし、受給額の少なさにびっくりすることも珍しくありません。ただ、今からでも年金を増やす方法はあります。

国民年金の「任意加入制度」では、本来60歳までの年金支払い年齢を延長することができます。老齢基礎年金を満額で受け取るには、40年の加入期間が必要です。40年未満の場合、60歳以降も国民年金保険料を支払うことで、受給額を満額に近づけることが可能です。

受給開始の時期を遅らせて受給額を増やす

さらに、年金の「繰り下げ受給」という方法もあります。65歳から受給できる年金を最長70歳まで先延ばしにすることで、受け取り開始以降の年金額を増やすことができます。

1ヵ月繰り下げるごとに受給金額が0.7%ずつ増加し、70歳まで繰り下げると、65歳で受け取るはずだった金額の142%が支給されます。

60代のまだ元気なうちは働いて、年金に頼るのを少し先延ばしにした方が、充実した老後の生活が送れるのではないでしょうか。

あなたもこの機会に、年金受給額を増やす制度を活用してみましょう。

文・清水斐(FP事務所f-design代表)

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