人差し指を骨折、泣く泣く伴奏をあきらめる
なんと里美さんが運動会の設営中にテントに指を挟んでしまい人差し指を骨折するというアクシデントに見舞われてしまったのです。
「とても悔しかったですが、さすがに骨折してしまってはどうしようもありません」
仕方なく、次期リサイタルの伴奏は春樹くんの後輩のK子さんに委ねられることに。それからもLINEで連絡は取り合っていたり、練習終わりに家まで寄ってくれたりしていたそうですが、リサイタルも間近になってくるとそれどころではなくなっていました。里美さんも進路指導の主担当を任されて、仕事が立て込んでいてなんとなく二人はすれ違っていました。
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愛する人の成功に感動
春樹くんの二度目のリサイタルも無事に成功を収め、前回以上の反響がありました。業界内で知られている大物音楽家も会場に来ていて、彼を讃えて帰っていったほどだったとか。かつての教え子、そして、愛する人が成功するのを間近で見て、感極まった里美さん。
その興奮が収まってきた頃に、春樹くんから一通のLINEが里美さんのもとに届きます。そこには目を疑うような内容の文面が書かれていました。