あなたは今まで「大恋愛」と呼べるような恋をしたことはありますか? 自分の全てを投げうったとしても、少しも惜しくないというような相手と関係が持てるというのは幸運なことです。そんな幸運に巡り合うことができた女性教師のエピソードをお聞きしました。
教師生活12年目の音楽教師
写真はイメージです(以下同じ)
大恋愛エピソードを披露してくれたのは里美さん(仮名・33歳)。女子短大の音楽専攻を卒業して、今年で教師生活12年目になる中学校の音楽教師です。里美さんが30歳の時に、かつての教え子だった春樹くん(仮名・22歳)と、とあるコンサート後の打ち上げで再会したことから彼女の恋愛は始まります。
春樹くんは、教師生活一年目の初めての生徒だったこともあり、とくに印象に残っていた生徒だそうです。
彼は中学生だった頃から音楽大学への入学を目指しており、とくに声楽に力を入れていました。そのため、よく放課後に歌の伴奏をしてあげていました。
「当時から音楽に熱い情熱を注いでいましたね。それに顔も可愛いというか、整っていて、クラスの女の子のファンもいたみたいです。本人は音楽のことしか頭になかったみたいですけどね」
新任の時に担当した生徒との奇跡の再会
「まあ、でも、楽しんでいる自分もいました。波長が合うっていうか、懐いてくれてたので、可愛いな~、と。音楽好きっていう共通点があったからなのかもしれませんが……」
子犬みたいに里美さんに懐いていた春樹くん。その後、高校に入ってからも夢を諦めずに努力を続け、当時から志望していた音楽大学に入学しました。
里美さんと再会した時の彼は、大学生になって垢抜けして、声楽科に籍を置くイケメンテノールになっていました。
「春樹くんは天性の声を持っていましたし、たくさんの努力によって磨きがかかっていて、聞いてるだけで耳がくすぐったくなるような美声になっていました」
記念すべき教師一年目の生徒の目覚ましい成長に、得体の知れない魅力を感じてしまったそうです。